世界経済をホルモンが牛耳っている?

投稿者: | 2017年11月7日

ケンブリッジ大学のジョン・コーツという学者は2008年、ロンドンの金融街シティ•オブ•ロンドンで働くトレーダーのテストステロンの動きを調べました。実はこのコーツ氏自身、元はトレーダーだったそうで、一念発起して学者に転身したという変わり種。それだけに研究内容もユニークです。

テストステロンの値は日によって異なり、あるいは日内変動といって一日の中でも上下します。この動きがトレーダーとしての仕事と関係があるのではないか、とコーツ氏は考えたのです。そこで調べてみると、トレーダーのテストステロンは、儲けが出た日ほど高いことがわかったのです。

ただしこれには補足が必要で、大きく損をした日もテストステロンの値は高かった。つまり、「テストステロンが多く出ている日は、大きな勝負に出やすい」ことが見えてきたのです。

逆にテストステロンの値が低い日は、儲けも損も小さい。これは医学的にも、また金融工学の面からも、非常に興味深い話です。世界の金融市場の中心で動いているお金が、実はテストステロンの支配下にあったということになるわけですから。ハイリスク・ハイリターンを望むのなら、お金はテストステロンが高いトレーダーに預けたほうがいいということになります。この発表を受けて、ホルモンと社会活動や経済の関係を研究する、生物学的経済学ともいうべき新しい学問領域が注目されてきました。

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